恋愛の始め方
「お前、上がりだろ?」

「う、うん」

「帰らねぇのか?」

「かなの上がり待ってて」


ふ〜んと鼻で返事をし、間宮は自分のデスクに着く。

そういえば、あたしコーヒー飲もうとしてたんだ。

少し冷静さを取り戻し、自分がしようとしてたことを思い出す。


「コーヒー、飲みます?」


自分のを入れるついでに、間宮にも尋ねる。


「頼む」


その返事を聞き、あたしは間宮の分と2つコーヒーを淹れた。

そして、淹れたてのコーヒーを間宮のデスクへと置く。


「サンキュー」

「いえ」


極普通のやり取りをし、あたしも再び自分のデスク付く。

斜め後ろの席からでも感じる、間宮の存在。

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