恋愛の始め方
それから早いモノで、あっという間に2週間が過ぎた。


「全然、患者さん来ないですね」


事務員が、そんな言葉を零す。

事務員の言う通り、開院してから2週間も経つのに、未だに患者は1人も来ない。


「みんな元気だってことでしょ」


かなの言葉に、あたしと事務員は呆れたように笑みを零した。


「物足りなさは感じるけど、ただ居るだけで給料が貰えるなんてラッキーじゃん」

「まぁ、ね」

「今まで忙しかった分、休めって言ってんのよ」


かなが、あたしの背中を叩く。


「そう言えば、明日だよね?結婚式」

「うん」


明日の夜、直哉たちの結婚式がある。

その式に、もちろんあたしも出席する。

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