恋愛の始め方
「風呂、入って来るわ」


そう言い、スーツのネクタイを緩める姿が、反則過ぎるくらいカッコよく見える。

ボーっと、そんな間宮の姿を見つめていたら、間宮が意地悪そうな笑みを浮かべた。


「一緒に入りたい?」

「ち、違う」


クスクスッと笑みを零し、間宮はお風呂へと向かった。

あたしは火照った頬を冷やすために、ベランダに出る。

少し肌寒い風が、今のあたしには調度良い。

何度もこの部屋に足を運んで居るが、ベランダに出るのは初めてだ。

ベランダの策に頬杖をつき、風景を眺める。

キラキラと輝く夜の街並みは、素直に綺麗だと思う。

だけど地元に戻ったせいか、この町は少し騒がしく感じる。

< 353 / 404 >

この作品をシェア

pagetop