恋愛の始め方
「明日の13時過ぎの電車で帰る予定だから、あたしのことは気にしなくて・・・」

「朝一で出なきゃ、間に合わなくなる」


間に合わない?


「送ってやるよ。お前が好きな、お前の住む町まで」


この人は、何を考えているのだろう?


「車で何時間かかるか、わかってる?」

「宮里は、5時間もあれば着くって言ってた」


いやいや、それ結構飛ばしてるよ。


「仕事の前なのに、長時間の運転って疲れるよ?仕事どころじゃ・・・」

「お前は、そんな心配しなくて良い。黙って、隣に居ろ」

「え?」

「ホラ、明日早いんだから、早く風呂入って寝るぞ」


そう言い、間宮はあたしの手を引き、部屋の中へと戻る。

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