恋愛の始め方
怪我した足を庇いながら歩くあたしに、医師である間宮が気付かないわけない。


「足、どうした」


玄関に入るなり、尋ねられる。


「捻った」

「ふ~ん」


意味あり気な顔をし、あたしのことを見る。

するといきなり、あたしの腕を掴む。


__ドンッ__


あたしの腕を掴み、玄関のドアと板挟みにする。

まるで、さっきの風間と同じだ。


「この腕は」


風間に強く掴まれ、痕が付いている手を見て言われる。


「風間か」


中々答えないあたしに、間宮が言う。

間宮は、全てを知って居て聞いているのか?

それとも、ただの当てずっぽうなのか?

どちらなのだろう。

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