恋愛の始め方
「2人でどんだけ飲んだんだよ」


飲み干したビール缶やお酒のボトルがテーブルに並んでおり、それを見た宮里は苦笑いを溢す。


「昨日は、特別だったの!」

「特別?何が?」

「内緒!あたしと志乃だけ、ね?」


ね?と言われても、宮里に聞かれて困るような話はしていないはず。

でも、かながそう言うなら、合わせておこう。


「ふ~ん。で、荷物はまとめ終わった?」

「うん、大体わ」

「そうか」


宮里は、チラッと腕時計を確認する。


「今日、当直だっけ?」

「あぁ」

「じゃ、急いで準備するね」


そう言い、かなは言葉通り、サッサッと身支度を整えた。


「志乃。あたし、行って来るね」

「うん。いってらっしゃい」


あたしは、笑顔でかなのことを見送る。

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