恋愛の始め方
あの日、間宮があたしにくれた約束。

あたしは、過去にしたことなんてない。

つい昨日のことのように、今日もあたしは待ち続けていた。


「連絡も来ねぇし、忘れちまったか?」


確かに、あたしはこの1年。

あたしは1度だって、間宮に連絡をしなかった。

それと同様に、間宮も連絡をくれなかった。


「連絡、待ってたの?」

「・・・かもな」


かもなって、どっちなんだろう。


「用があったなら、連絡くれたらよかったのに」

「別に、用があったわけじゃねぇ。ただ・・・」

「ただ?」

「ただ、お前の声が聞きたくなった」


この人、本当にズルい人だ。

人の気持ちを知って居て、そんな言葉を口にしているなら、それは罪だ。

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