恋愛の始め方
間宮はホッとしたような、小さなため息を零す。


__ギュッ__


そして、強くあたしのことを抱き締める。

何度も、キスをした。

何度も、体を重ねた。

その度に、あたしは間宮に満たされていた。

だけど、今みたいな気持ちは始めてだ。

いつも満たされているのに、どこか淋しかった。

なぜか、苦しくなった。

でも今は、すごく嬉しい。

すごく、すごく・・・幸せを感じる。


「志乃」


そう言い、間宮はゆっくりとあたしから離れる。


「あの日、いつかお前のことを自分のモノにしたくなる。そう思ったから、あんな契約条件を作ったんだと思う。好きにならないって、条件」

「え?」

「でも、無意味だったけどな」


そう言い、間宮はバカバカしそうに、小さな笑みを零した。

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