恋愛の始め方
「嫌なら、キッパリ断れば」


断るつもりだが、風間は脳外科の医師。

此間のように、救命に手伝いに入ることだってある。

だから、それなりの距離を保てる方法を模索中なのだ。

あたしは、盛大のため息を零す。


「なんだよ、そのため息」

「別に。自分の思い通りに生きてるあなたが、羨ましくなっただけ」

「なんだそれ。まぁ、あながち間違ってねぇけど」


間違ってないんだ。

こっちは、嫌みを込めたつもりだったのに。


「どうしても困ったとき、手貸してやってもいいぞ」


何だ、その怪しい笑み。


「嫌な予感するんだけど」

「それはお前の変な感だろ。助けてやるって言ってんのに、失礼な奴だな」


間宮の行動は、いつもあたしの予想を超えてくる。

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