恋愛の始め方
「あの、あたしの目を見ていてください」


そう言い、あたしは彼女の片足にペンを叩く。


「あの、何か感じませんか?」

「え?」


心当たりがないのか?

彼女は不思議そうな顔をする。

この人の脳に、何か起こってるかもしれない。


「ちょっと、待っててください」


あたしは急いで、処置室へと走る。


「すいません。見て欲しい人居るんですけど」


一段落していた医師たちに声を掛ける。


「今処置した、患者さんの付き添いの人なんですけど」

「付き添いなら、外来に行って貰って」


見もしないで、外来?

ふざけんな。


「お願いします」


あたしは、患者の為に頭を下げる。

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