恋愛の始め方
「塚本、行け」


医師の一人が、そう指示を出す。

塚本はため息を零しながら、指示に従う。

何なのよ、その態度。

イラッとしながらも、口に出さないように努めた。

塚本と先ほどの彼女の元へ行き、塚本は彼女の傷口を見る。


「これなら、かすり傷程度だ」


あたしが言いたいのは、そこじゃないんだけど。

そう思っていると、いきなり彼女は意識を失い、倒れた。

いきなりのことに、塚本は動揺をする。


「先生、どうするんですか」

「そ、そんなこと言われても、お、俺は研修医で」


研修医だろうが、医師免許持ってることに変わらないでしょ。

狼狽えるばかりで、何もしない塚本に呆れ、あたしは再び処置室へと戻る。

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