恋愛の始め方
「あ!大ちゃん」


上機嫌に、かなは入り口の方に手を振る。

誰?

そう思い振り返ろうと思ったが、振り返る前に彼らはあたし達の席にやって来た。


「かな、飲み過ぎじゃない?」

「そんなことないよねぇ〜」


宮里の問いに、かながあたしに同意を求めてきた。


「完全に出来上がってるだろ」


あたしの返答も待たずに、間宮が言い捨てる。


「人が気持ち良く飲んでんのに、邪魔しないでよ!侑吾」

「邪魔はしてねぇだろ。こっちは疲れてんだ、酒飲みの相手なんてしたくねぇから絡むな」

「ひっどい!!大輔、侑吾がイジメる」


かなは宮里に、泣きついた。

まぁ、本当に泣いてるわけではないが。

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