どん底女と救世主。



「うわ、大きい…」


思わず声が出てしまったけれど、課長は聞こえなかったのかなんのリアクションもなく車に乗り込んでしまう。


課長に導かれるままに辿り着いた駐車場には、深山課長のものと思われる大きな車が停めてあった。


エクストレイル、だったけ?


決して狭くないこの駐車場で一際存在感を放つ黒の車体は何人乗れるんだろうと思うくらいに大きい。

本当に大きいな…。隣に停めてる人がなんだか可哀想だ。


なんとなく課長の乗ってる車のイメージってレクサスとかそう言うセダンタイプのものだったけど、これはこれで似合うかも…。

なんて考えてると、もうとっくに運転席に乗り込みエンジンをかけていた課長がウィンドウ越しに睨んでいた。


「おい、ささっと乗れ」

「あ、すみません」




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