年下男子とリビドーと
終わって煙草を吸い、その後呑気に眠っている人の隣で、わたしは天井を見つめていた。
むくりと起き上がり、下着を探して拾う。
食事の途中だったので、正直お腹が空いたけれど、既に0時を回ってしまった。
ひとりで食べるのも、この時間に食べるのも、気が引ける。
明日は土曜日だから、少なくとも昼まではいるだろう、昼食にしよう。
食事と空いた缶を片付け終わったが、全く目が覚める気配はない。
男の人はそんなものか。
すやすやと眠る寝顔を横目に、過ぎった。
「……やっぱり、ガキくさいよなぁ、少し男の話したくらいで……」
立てた膝に肘を付いて、ぽつりとひとりごちる。
最初の頃は観光や、イベント毎のお祝いなどを欠かさずしたものだ。
3年も経てば、カップルらしいデートが減るのは普通のことなのかもしれない。
3年も付き合ったのは初めてのことだから、比較対象がないけど。
もう、恋愛のドキドキ感とか、味わえないのかもしれない。
それでも……たぶんこの人と、こういう感じで続いて行くんじゃないかな。
紘希ももう30だし、いつか結婚して、一緒に住んで、子どもを作って……。
考えている間に、わたしも眠ってしまった。