空の上から愛してる


身勝手なあたしをお許しください。



この日から、二学期が始まった。
そして文化祭がすぐ始まる。
このクラスの出し物は模擬店だ。
メニューは『たこやき』あたしは会計担当となった。


優くんと他の教室を一緒に回ろうとしたが、優くんは作る係。
予想以上の人に、あたしは動揺する。


優くんと一緒には回れないな…と思い、ある場所へと向かった。

決着つけなきゃ。

自分自身に。
弱い自分とはお別れよ。


奪いに来いと言うなら、奪いに行くわ。
戦いを挑まなければ、結果はついてこない。


意気込みを入れて歩いていく。



そこは、3年4組。
あの人がいる場所。



廊下を歩いていると、さっきから不思議そうにあたしをじろじろ見ていく先輩たち。
やはり場違いなのかな。


先輩のクラスの出し物はヨーヨーすくい。
だけど教室を覗くとあまり人はいなかった。



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