いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
そんな顔してたんだ、あたし。
反省の意味を込めて下げた視線の先には……ふたつのペットボトル。
……あ!
「あ、あのっ、これ……」
持ち上げた瞬間、ボタボタと水滴が滴り落ちた。
あたしが飲もうとしてたお茶だって、机の上でまだ手つかずのまま。
あれだけ喉が渇いていたのに口をつけることすら忘れる動揺っぷりは、さっき見た光景のせい。
黒崎くんと小野先生。
それこそ生徒と教師の枠を超えた会話に、律くんを前にした今だって落ち着かない。
「わっ、俺にくれるの?サンキュー」
律くんはうれしそうに受け取った。
そしてすぐにキャップを開け、ゴクゴクと喉を鳴らしながらもなぜかあたしから視線を離さない。
それはとても妖艶なのに、どこか疑いを含んだような視線に耐えられなくて目を逸らす。