いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
そして放課後。
今日日直だったあたしは、みんなが帰りの支度をするなか黒板を綺麗にする。
放課後だから、念入りに。
高い所に文字を書かれていないおかげで、今日は楽々消すことが出来た。
よし、キレイになった。
これで明日も気持ちよく黒板が使える。
黒光りしている黒板に満足しながらうなずいていると。
「美優ー、日直ごくろーさんっ!じゃ、あたし部活行くね!」
万葉ちゃんに声を掛けられて、あたしも手を振った。
「うんっ、また明日ね。ばいばーい」
部活に行く万葉ちゃんを見送ると、今度は日誌を広げる。
黒崎くんが登校してきたから、今日のお休みはいない……と。
出来事の所には、黒崎くんの謹慎が解けてクラスメイト達と初めて外でサッカーをしてました……なんて書きたいのは山々だけど。
「これじゃあ小学生の日誌みたいだよね」
考えて、プッと笑う。
っていうより、この出来事はあたしの心の中に秘めておきたい気持ちの方が強くて、当たり障りのないことを書くと職員室に持って行った。
あとは教室に戻って、誰もいなければ窓を閉めて電気を消せば日直の仕事は終わり……。
「あれっ?」
教室に一歩入ると、さっき綺麗にした黒板が汚れていることに気づく。
光に照らされて黒光りしているはずが、白くなっている部分があるのがわかった。