もしもの恋となのにの恋
好き
「千鶴・・・俺は昔からお前のことが好きだ・・・」
秋人のその言葉に私は大きく目を見開いた。
それと同時にふと、息が詰まる・・・。
まさか、そんなこと・・・嘘でしょ?
そんなことを思っていると秋人は大きな溜め息を吐き出した。
私はそんな秋人を改めて注視した。
バチリと秋人と私の視線は合わさっている。
きっと今の私の顔は赤い・・・。
けれど、秋人から目を逸らすことはできなかった。
秋人はそんな私をどう思っているのだろうか?
「・・・好きだ。どうしようもないほどに・・・」
秋人はそれだけを口にすると押し倒したままの私をそのままベッドに置き去りにしようとした。
だから私はそんな薄情な秋人を力一杯に抱き寄せ、捕まえた。
秋人の顔が私の顔のすぐ横にある近い距離・・・。
秋人は私の腕の中で息を止めているようだった。
それから少しして秋人は私の腕の中で大きな溜め息を吐き出した。
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