キミの隣、笑顔のあなた




澄にいが持ってる手帳の大きさなんてもちろんわからないから、とりあえず一番ポピュラーなA6サイズのミニファイルにした。
筆箱も手帳につけてもつけなくても使えるようになっているから、ちょっとしたものに使ってもらえたらいいなあって。

ううん。受け取ってもらえるだけで十分かも。

高校に入って周りに澄にいのことが本気で好きな人も中にはいることを知って、中学校の時と違うのを目の当たりにして、心はすこし弱くなっている気がする。


茉胡には当たり前だけど、これが澄にいへのプレゼントだとは言えなかった。


「よし、じゃあ、早めに買い物も終わったし。
 遊びにいこー!!!!」

「茉胡、お店あそこで決めたのはそれが目的?」





< 166 / 361 >

この作品をシェア

pagetop