冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
期間限定ショップはまさかの展開を迎えて、大繁盛だった。それはあのお客様が来た次の日、いつものようにフロア前には、中高生の行列。


私は、みゆちゃんに驚愕されつつも、諒にアドバイスをもらった通り、オフショルの白いトップスとデニムのサロペット、丸メガネは却下されたけれど、髪型をポニーテールにして出勤した。


今日はせめてもう少しお客様が増えればいいなと思いながら。


そして、開店時間。私とみゆちゃんは慌てふためいていた。昨日までキュートエリアに入っていった女の子たちがみんなジョルフェムにやって来たから。


そして、彼女たちは口を揃えて言った。


「ことねちゃんが買った財布はどれですか?」


どうやら話を聞くと、昨日赤い財布を買ってくれたお客様はことねちゃんという人気ブロガーだったらしい。


ことねちゃんが勧めるものはすぐに完売すると言われているらしく、キュートエリアを広めたのも彼女だとか。


何はともあれ、私たちには本当に棚からぼたもちのような出来事でことねちゃんのおかげで期間限定ショップ最終日までジョルフェムのショップは大繁盛だった。


財布に至っては全四色もあったのに完売。財布が完売したというのに、お客様が途切れることがなかったのは、ことねちゃんがブログに書いてくれた一言らしい。


『自分へのご褒美は、少し高くてもずっと大切にできそう』


まさにことねちゃん様様で頭が上がらない展開で幕を下ろした。


そして、社長は一ヶ月後、ジョルフェムに新しい風を吹かせるために上役を全て総入れ替えし、新ジョルフェムを作ることをマスコミに宣言した。
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