クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「好きになるのは構いませんが、業務に支障をきたすほどの恋愛なら考える必要があります」
部長が言うことはごもっともだ。
そもそも社内恋愛禁止と知って入社したわけで、周りが守っているルールなのだから、それを破ろうものならそれなりに上長に注意されるのは当然。
だけど、もう引き返せない。
好意を寄せられて、落ちないはずが落とされて、生活のほとんどを彼に色づけられてしまって……。
「瀬織さん、貴女は仕事をするためにいるんです。恋は他の人間に任せなさい」
遠回しに咎められて、涙が伝う。
別れを選択するなら、こんな恋はじめなきゃよかった。
「落ち着いたらでいいから、いつもどおりの瀬織さんになったら戻っておいで」
先に自席へ戻っていく千堂部長に頭を下げたら、またひとつ涙がこぼれた。