クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

 宴会の間に敷かれたらしい布団に寝転がる。

 ベッドと違って軋んだりしないし、1人分のサイズは寂しさを寄せつけない。


 部屋の明かりを小さくして、橙色のナツメ球を眺める。
 せっかく旅行に来たのに、なんてつまらない夜を過ごしているのだろう。

 こんな毎日じゃ、企画に生かせる経験もできない。

 羽目をはずして騒ぐ同僚がうらやましいと思った。


 橙を消して真っ暗にしたら、窓の四角に切り取られた星空が良く見える。


 もし私が日陰ポジションを選んでいなかったら、女子の輪に入って一緒に温泉に入って、結構どうでもいい話でああでもないこうでもないと盛り上がり、誰かの美容品に群がって試させてもらったりして、ナチュラルメイクを施して、宴会にいざ出陣……。


 その後は?

 何をして過ごすだろう。


 誰と、どこにいるんだろう。



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