クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

 今日の飲み会は、どちらかといえば当たり。
 柏原さんがいた時のパーティーと比べたら規模も小さいし、要は合コンなんだけど、肩書も悪くないし容姿もいいほうだし、みんなそれぞれ知的な部分があって、話していてとても楽しい。


 なんて、自分はそんな大そうな人間でもないのだけれど。

 ただ、どんなにいい子ぶったところで、選ぶならいいものを選びたいのが、人間の心理だと思う。



 誘ってくれた幹事の友達が連れてきた他の女子も、フレンドリーで話しやすい。
 必要以上に褒めて機嫌を取ったりしないし、初対面だっていう距離は保ってくれている。妙に劣等感を感じられても困るし、私だって好きで目立つ容姿をしているわけじゃない。妬まれたところでどうにもできないものだってあるのだ。



「2次会行く人いる?」

「皆さんはどうされるんですか?」

 医師をしているという男性が幹事で、その彼を気に入った様子の初対面女子がすぐさま呼応する。

 小さなフェイスの腕時計は、おおよその時間しか報せてくれない。だけど、もうすぐ21時になる頃だというのは分かった。



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