クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「だいぶいい感じにまとまってはいるけど、他部署とか取引先との連携を考えたら、年明け早々には走り出さないと間に合わないからな」

「必要な情報は、社内で集められるぶんはもらっているところです」

「どこから?」

「店舗統括とお客様相談室と、マーケティング1部です。結構集まってきているので、年明けには提出させていただきます」

「……それならいい。あくまでも客の意見は無視するな。要らないって言われてるものを出す必要はない。いくらこっちがいいと思ってもだ」

 必死で作り上げた資料を見ながら、部長が熱のある指導をしてくれる。


 仕事中と会社じゃ別人なのは、部長も一緒。


 あんな甘いキスをしてくるなんて、誰が思うだろう。



「今日はもういいか。こんな時間だし。遅くまですまなかったね。お疲れさま」


 腕時計を見て、部長が席を立つ。
 これからまた同じ部屋に帰って、1つのベッドで眠ると思うと、不思議な気がして仕方がない。


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