クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

 帰宅して着飾っていたものをすべて外す。
 上品なピンクベージュのスカートと、ウエストが大きく波打つフリルトップスを脱いだら一気に解放された気がして、お風呂に浸かりたくなった。



 キスしたの……いつぶりだったかな。
 39℃のお湯のなか、決して悪くなかった柏原さんのキスを思い出した。

 彼氏なんて、就職してからずっといない。
 今日みたいなパーティーで知り合った人と何度か食事をして、雰囲気に飲まれてキスをしたことがあったけど、それも1年は空いている。


「地味になるのはいいけど、干からびちゃダメでしょ……」

 息を止めて、鼻先まで湯につかる。
 リピート買いしている入浴剤のアロマの香りだけは、しっかり女子力を感じるのに。


 もしも柏原さんが、私だと気づいていたとしたら。

 それでも、あんなふうにキスはしたのかな……。


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