クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
自分の部屋に帰ろうと思ったけれど、今日は違う気がした。
彼を待つのは気が重いし、私が悪いことをしたわけじゃないのに、なんでこんな気まずさを味わわなければならないのかと、腑に落ちない。
だったら、ちゃんと話したいって思った。
「ただいま」
「おかえりなさい」
問い詰めたり、責めたりしない。
そう決めたとおりに、彼を出迎えた。
「今日、魚?」
「よく分かりましたね」
「結衣の匂いがそんな感じしたから」
今までなら、企画のために甘い言葉を言ったり、不意にからかわれてキスをされたりしたんだって、心の落としどころを見つけられたのに。
「愛斗さん、私の匂いを覚えてくれたんですね」
「……まあ、これだけ毎晩一緒に寝てれば」
先制パンチを出したものの、あっさり避けられた。