クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

「俺が知った結衣は、すごく手のかかる女だった」

 女と括られて、彼を上司として映していた瞳が意識する。


「社内でも評判の軽い男に引っかかって、隠してるつもりだったんだろうけど浮かれてるのがバレバレで」

 そうだったのかと、今さら恥ずかしくなる。柏原さんが他の子と休憩室にいて泣いてしまったあの日よりもずっとずっと前……突然、部長にイイことがあったかと聞かれた朝を思い出した。


「いつも控えめで、もっと華やかに主張してもいいのに……だけど、仕事をしに来てるっていう姿勢が印象的だったから、初めてお前の本当の顔を見たときは、さらにマズいなって思った」

「マズいってどういう印象なんですか?初めて言われましたよ」

 笑ってごまかす彼は、切れ長の目尻が下がって柔らかくなるんだ。




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