クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
「3つめ。俺に上司でいてほしい?」
「……」
返答に困った私は、ぎゅっと目をつぶって耐えるしかなくて、バッグを持った手に力を込めた。
「俺は、部下じゃなくて恋人がいいんだけど」
迷惑なほどに鳴る鼓動と、部長の声が共鳴する。
問いかけに答えることなく、黙って彼の胸元に頬を寄せたくてたまらないのに、それを許してくれそうにない。
「できれば普通に……普通の距離で話したいです」
部長の答えは、どれも信じられないくらい嬉しい。
だけど、この距離には慣れそうにもない。鼻を掠め続ける彼の香りで、鼓動が痛いくらいに胸を打ちつける。
「無理。俺なりに普通に、口説いてるところだから」
抱きしめられて、彼の鼓動を聞けば心の声を聞こえてきそうだ。
彼の腕に包まれると、こんなに満ち足りた気持ちになれると改めて気づかされた。