クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ
久しぶりに来た彼の住まいは、変わらず豪勢だ。
40階までエレベーターで上がり、懐かしささえ感じる通路を進む間も、部長は手を離してくれない。
「おかえり、結衣」
「……ただいま、戻りました」
照れくさくて部長の顔を見れなくなってしまう。
だけど、企画のために一緒に住んでいた頃を思い出せば、自然と表情が緩んだ。
「先に渡しておく」
備え付けの棚に置かれていた合鍵が手のひらに置かれ、ゆっくりと彼を見上げた。
「ここに引越してこい」
「いいんですか?!」
「仕方ないだろ。少しでも目を離すと、すぐに悪い虫がつくからな。どうしても嫌なら、代替案を出せ」
靴を脱ぎ、書斎に真っ直ぐ向かう彼の背中に抱きついた。
「引越します!毎日美味しいご飯、作りますね。ポテトサラダも」
振り返った彼に、倍以上の力で抱きしめられて、つま先立ちになった。