クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

 元から一糸纏わずに寝ていたから、そうなるまでの恥じらいは都合よくカットされて、あっという間に淫らが顔を出した。
 軋みのないベッドが揺れて、彼の主導で事が進んでいく。




「結衣、今夜忙しい?」

 彼の問いかけに、吐息が混ざっている。


「……仕事が終わったらっ……真っ直ぐ」

「ん?……なんて言ったの?」

 散々、私の身体を弾ませては、無理と知って話させる彼の意地悪が垣間見える。
 それすら色っぽくて、でもどこか優しくて、胸の奥がざわざわと恋を鳴らすんだ。



「……帰っておいで。俺のところに」

 返事の代わりに漏れる、隠したい声。
 尚も繰り返しやってくる波に流されまいと、下唇を噛んでシーツを掴む。



「イイ子で帰ってきたら、もっと愛してやるよ」


 時計を見て、彼は半端なところで私から降り、シャワーを浴びに行ってしまった。


 彼に教えられたこの先の世界を今夜までのお預けにされて、取り残されたベッドで1人息を整えた。


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