クールな上司とトキメキ新婚!?ライフ

 異性を部屋に入れたのも、恋をしたのも久しぶりすぎて戸惑う。

 抱きしめられれば無条件に胸の奥が跳ねるし、名前を呼ばれるといつからか意識するようになった。
 初恋じゃないんだからって、落ち着かせようとしてもできなくて、むしろ逆効果だった。



「それって、Love?それともLike?」

 ひょいっと覗き込んできた彼の顔に、前者を選んでほしいと書いてある。私を好いているとハッキリ言われてしまっている上に、こうして部屋に上げてしまったら、選択の余地はなさそうな気がした。


「迷うなよ」

 小さく笑う彼に、ざわめく胸の奥。
 そこがいつからか恋を名乗るようになっていたなんて、自分でも気づかなかった。


< 71 / 361 >

この作品をシェア

pagetop