ケダモノ、148円ナリ
 どうしたらいいんでしょう。

 なんだか貴継さんの顔が見られません。

 息苦しいような。

 そんな感じもするけれど。

 ずっとこうして居たいような。

 貴継の居る休日に、もう違和感はない。

 そんなに長く一緒に居たわけでもないのに。

 これが相性というものなのでしょうか、と思っていると、貴継の手が明日実の頬に触れてきた。

 そのまま当たり前のようにキスしてくる。

 そして、自分も当たり前のようにそれを受けていた。

「明日実」
と貴継が明日実の背に手をやり、抱き寄せたとき、貴継の携帯が鳴った。

「なんだもう。
 どうもこういうとき、電話が入るな。

 誰か見てんじゃないのか。
 この部屋監視カメラとかあるんじゃないか?

 ……もしや、顕人か?」
と言いながら手を伸ばし、貴継はそれを取る。

 仕事の電話だったら困るからだろう。
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