ケダモノ、148円ナリ
「今帰ったぞ、明日実」

「貴継さんっ!」

「だが、さらばだ、明日実」

 ええっ?
 何故ですかっ?

 私がおにいさまに襲われてるからですかっ?

 おにいさまに汚されたと思っているのですか?

 せめて助けてからにしてくださいーっ、と思っていると、
「俺には行くところが出来たんだ」
と言い出した。

 ええっ?
 また違うどなたかに、148円で買われたとかっ? と思ったが、貴継は、顕人の首根っこをつかんで、強引に明日実から引きはがすと、
「刑務所だっ」
と叫んで、顕人を床に転がす。

「そして、お前にも行くべきところがあるぞ、顕人っ」

 もちろん、あの世だっ、と馬乗りになって首を絞めようとする。

 死にますっ、死にますっ。
 その勢いだと、本当に死んじゃいますっ。

 顕人は何故か抵抗する気もないようで、おとなしく絞められている。

「ま、待ってくださいっ、貴継さんっ」
とベッドから駆け下り、その腕に飛びついた。
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