柔らかな彼女

欲しくてとまらない

「うん、たけ、大好き。」

って、私どうしちゃったの?
こんなキャラじゃなかったはず。

2人でワインを飲みながら、むりやり引き留めちゃったけど、こんなの引くよね?
とか、考えてる。

この後、どうすればいいんだろう?

間違いなく言えることは、私、今すごく彼に触れたい、触れられたい。
さっきの居酒屋でしたみたいにキスしたい。

自分からおねだりしていいのかな?

なんか、彼はどんどん無口になってる気がするし。
どうしても、彼に触れたい衝動を抑えきれずに、ワインを注ぎ足す
タイミングで身体を動かして、ソファに座る彼の足もとにじかに座っている
自分の背中を彼の足にくっつけてみた。

一瞬、彼の体がびくっとした気がしたけど、それは気付かないふり。
もう、とことん甘えてやる。

「ねえ、たけ?」

「ん?」

「名前、よんで?」

「えっ?さあや?」

「もっと。」

ソファの彼を振りあおぎながら、おねだりすると彼の顔が一気に赤くなる。

「さあや…。」

「もっと、…。」

「さあや。」

もう我慢できない。身体ごと向きを変えて抱きついた。

「好き…。」

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