拾われた猫。
「……はぁ」
なんのため息かは私には分からなかったけど、呆れたように珍しくも少し笑った。
「お前も怒られてんだ。
もう少しマシな反応をしろ」
私は土方歳三にとってどんな表情をしていたのか。
答えは簡単だ。
〝無〟。
皆みたいに怒られても絶句も出来ない。
お酒を煽っても笑えない。
でも、……土方歳三が笑いながら怒っているのを見て、胸が温まった感覚がした。
「……ごめん…なさい…?」
ポツリと出た言葉に私も周りも驚いていた。
一瞬空気が停止する。
土方歳三でさえも。