拾われた猫。
「トシ…」
近藤勇までもが、悲しげに懇願するような眼差しで彼を見ていた。
私の隣で小さな笑い声が聞こえた。
「良くやったな、お前。
あの土方さんが狼狽えてる」
そう言って、ガシガシと私の髪を撫でたのは原田左之助。
土方歳三は眉を寄せて目を伏せる。
「……新八、平助、それに総司。
全員酔える程度の酒を持ってこい」
それだけ言うと、ドカッと座り込んだ。
その横に嬉しそうに笑って、近藤勇が座った。
私の部屋に全員入るのはとても無謀だと思う。
狭くて、暑苦しい。
でも、それでも、また胸が温まる感じがした。