サヨナラの行方
「だいたい、ヤりたいだけなら悠月じゃなくても良かったはず。そこら辺の女捕まえて、その場限りですれば良かったのに」
「どんな女か分からないと、バレる可能性が高いから」
「一夜限りとか、それこそキャバクラとかに行けば良かったんだ」
「キャバクラとか行って、噂になるのはヤバイ。その点、悠月は信用出来たから」
そう言うと、池田は少し驚いた表情をした。
「悠月を信用していたんですか?」
「もちろん。直属の部下だったし、ある程度のことは分かっていたし」
「……じゃあ、私のことは信用していますか?」
池田は急に、そんなことを聞いてきた。
その質問に、どんな意図があるのだろう。
「正直、そこまで信用はしていないけど。もちろん、仕事上では信用しているけど」