サヨナラの行方
「それが、普通だと思います」
「は?」
結局、何が言いたいのか分からないから首を傾げてしまった。
「いくら、以前付き合っていたと言っても、好きで付き合っていた訳じゃない。しかも、外で逢っていた訳でもない。家で体を重ねていただけ。
そんな相手を、なぜ信用なんて出来るんですか?」
そう言われて、また首を傾げてしまった。
確かに、コレと言った根拠があって信用している訳じゃない。
だけど、俺は信用していた。
なぜと言われても、理由は答えられない。
「理由もなく、女を信用するんですか?」
鋭い突っ込みにも、何も答えられない。
そこら辺の女は、簡単に信用しない。
仕事関係者だって同じだ。
何より、結婚している相手でさえ、信用していない。
なのに、何で悠月は信用出来たのだろう。