サヨナラの行方



「分かりました。あくまで、居場所だけにしておきます」


「何で?」


「私が先に逢えば、悠月に警戒される恐れがあるので」


「そういうことか。悪いな」


「いえ。私は、2人を応援したいだけです」



そんなことを言われるとは思わなかった。

池田にとって、俺は憎むべき相手だと思っていたから。


世間では批判される不倫だけど、こうやって分かってくれる人もいる。

不倫を理解した訳じゃないだろうけど。



それから俺は、待つことになった。

池田が行って確認するまで、ひたすら待った。

そういう時に限って、池田も仕事が忙しかった。

それでも、なんとか区切りをつけて行くと言ってくれた。

俺は、ドキドキしながら待った。




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