サヨナラの行方



そこにいるとは限らない。

いなかったら、また振り出しに戻る。

かと言って、他に探す場所はない。

だから、いてくれと願った。


だけど、ドキドキしながら待っていた俺の前に現れた池田の表情は、無表情だった。

なんの色も感じられない。


いなかったか…………

そう落胆した俺に池田が放った一言は、想像を絶するものだった。



「………………え?」



その言葉に、なかなか反応することが出来なかった。



「な、何を……言っているんだ?」



信じることも出来なくて、もう1度確認する。



「だから……亡くなっているんです」



池田の言葉を、頭の中で何度も繰り返す。




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