サヨナラの行方



そう言った時一瞬だけ、悠月が目を見開いて俺に何かを言おうとしたけど、結局何も言わなかった。

この状況じゃあ、俺の想いを伝えたところで玉砕か……。

恨まれても仕方のないことをしている。

だったらもう、離婚するだけして悠月の行く末を見守ろう。

間違っても、想いは伝えない。

これは、俺の自己満でしかない。

だけど一つだけ、誤解は解いておきたい。

今更なのかもしれないけど。



「嫌われても仕方のないことをしている。
だけど、言い訳だけさせて?」



何を言うのか、という目で俺を見る。

信じてもらえないかもしれない。



「不倫の暴露は、俺が仕組んだことじゃない」


「…………え?」



その反応を見る限り、やっぱり俺が仕組んだと思っていたみたいだ。




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