サヨナラの行方



課長が言っていることは、よく分かる。

だけど、帰れる訳がない。

いくら、社長と常務が認めていたとしても、何を言われるか怖くもある。

嫌々認めていたら、お前のせいだとか言われるかもしれない。

そんなの、耐えられない。



「今すぐに答えを出すことはない。家のこともあるだろうし、ゆっくり考えればいい。
ただ、ここにいて欲しい。明日、目が覚めたら全て夢だったんじゃないかって思わないように」


「……ここに泊まるんですか?」



同じ部屋にいると、色々ヤバイ気もする。

気持ち的にギリギリだと思う。



「安心して。何もしないから。
ベッドは悠月が使えばいい。俺は離れて、入口付近にでもいるから」


「え?そんな訳には……」




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