サヨナラの行方



ここにいると決めた以上、まこちゃんに話しておかないといけない。

お願いもしとかないと。



「いいよ。ここに帰ってきてさえくれれば」



念を押すように言われたから、逃げないと証拠を残すように鞄を置いて行った。

電話をするだけだから、携帯があれば出来る。


ロビーまで降りると、まばらだけど人がいた。

ウィッグとサングラスはつけてきたから、大丈夫だろう。

それでも、あまり目立たないようにと隅の方で電話をかける。



『話しは出来たー?』



待ってましたとばかりに、明るく聞かれる。



「私のことは話してないよ」


『……やっぱり無理か。相当な覚悟したんだもんね』



ああは言っていたけど、まこちゃんも分かっていたことだろう。




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