サヨナラの行方
悠月が何かを隠しているのは分かる。
もしかしたら、もう他に男がいるのかもしれない。
俺のことなんて、眼中にないのかもしれない。
それでもいい。
正直に伝えて、きっぱり振られればいい。
少しでも迷うようなら、強気でいく。
そう決めた俺は、会社へ急いで戻った。
「あんたになんか、渡さないんだからっ」
会社に戻ったとたん、そんな声が聞こえた。
これは、あの女に違いない。
さっきは大人しくしていたのに、俺がいなくなったら騒ぐのか。
めんどくさいな。
室内へ入ると案の定、あの女が騒いでいた。
言っていた相手は、やっぱりと言おうか悠月だった。
「課長……あの子、どうにかなりませんか?」