サヨナラの行方
だけど、まさか和樹にバラされるとは思わなかった。
散々言えとは言っていた。
それでも、こんなことになるなんて。
やり方は酷いけど、和樹なりに私を心配してだろう。
ここまで来たら、もう逃げる訳にはいかない。
“また今度”なんて、通用しない。
私は、腕の中にいる我が子をギュッと抱きしめる。
さっきまでの泣きはどこへいったのか。
きゃっきゃっと笑っている。
この子の幸せを考えたら、私の想いだけで決めたらいけない。
どう思われようと、この子を産む時覚悟を決めたんだから。
「…………ここ近辺で再就職が出来ないと分かった時、2度と帰らないと思っていた実家へ帰ることにしました」
私は、少しずつ話し出した。
昔の話しもしないといけないのは辛いけど。