サヨナラの行方



「課長も見て分かったと思いますが、めっちゃ田舎です。それも含めて、学生の頃からずっと出たかった。それで、親と何度も喧嘩しました。そのため、勘当同然に家を出ました」



どこから話すべきなのか分からなかったから、関わるところを全て話す。

それを、みんながじっと聞いている。



「だから、今回実家へ帰ると言っても絶対歓迎はされないだろうと。一応、顔見せには行きましたが……。
なので、弟夫婦のところでお世話になりました」


「俺と真琴は学生の頃からの付き合いで、悠月とも仲が良かった。実家の状況も知っていたから」



私の説明に、付け加えるようにして和樹が言う。



「何も変わることなく、穏やかに過ぎていくと思っていました。
ところが…………妊娠が発覚したのです」




< 300 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop