サヨナラの行方
「もぉ、良かったよ。
子供がいるのには驚いたけど、上手くまとまって安心したよ」
紗希ちゃんが、本当にホッとしたように言う。
色んな人に心配かけていたんだな。
「悠月」
「ん?わぁっ」
課長に呼ばれたかと思えば、急に抱きしめられた。
さっきまで凌馬を抱いていたはずなんだけど。
いつの間にか、凌馬は和樹の腕に渡っていた。
「再会した時からずっと、こうやって触れたかった」
そんなことを耳元で言われるものだから、ドキドキが止まらなくなる。
「もう2度と離さないから。悠月と凌馬を幸せにするから。ずっとそばにいて」
少しだけ弱々しく言うものだから、顔をあげて少し意地悪く言ってみる。