最後の100日~君に幸あれ~

沢田祐一~side~


駅の近くにあるカフェで俺は拓磨を待っていた。

拓磨が言っていた話とは何だろう。

何故休日に男とデートみたいな待ち合わせなんかしなきゃいけないんだ。

いつもなら俺の家に押しかけて家でゲームやらやってるんだけどな。

待ち合わせの時間になっても来ない拓磨へメールを送り、俺は店内で待つことにした。

店員さんにコーヒーを頼み一息ついた。

昨日は奥村さんが屋上へ来なかった。

理由は分からない。

「嫌われたかな」

なんて呟いてみる。

奥村さんを好きと確信してから自分がおかしい。
明るく振舞って奥村さんへ話しかけて、だけどいつも奥村さんは軽くあしらって離れて行く。
最近は近づけたと思ってたんだけどな。

俺は恋なんてしないと思ってた。

拓磨はアピールしろとか適当に流すし…。

今まで女は全員同じと思ってた。

だけど、入学式の時奥村さんは違うと思った。

俺は自分で言うのもおかしいけど、昔からモテる部類だった。

俺の外見しか見てないって気づいて俺は根暗と言う部類の人間になった。

だけど、どんなに冷たくしても女は寄ってきた。

正直うんざりだった。

入学式の時。

女から逃げている俺は奥村さんとぶつかってしまい奥村さんは転んでしまった。



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