キミが好きなのは俺
健一さんにもドキドキするし、それとは少し違う感じだけど、優くんにもドキドキする。
初めて会ったあの日、王子さまのように見えた優くん、牛乳ぷりんの良さを理解してくれて
温かな手で頭をぽんっとしてくれて、笑った顔はいつも優しさで溢れていて。
だんだん仲良くなれていけたことが、本当に嬉しかったし
同じマンションの同じ階に住んでいたことを知った時は、とてもびっくりした。
まだ、出会って1ヵ月も経っていないのに、優くんとの小さな思い出がたくさんできていた。
優くんも、もちろん私の好きな人。
そして、大切な人だと思う。
ただ、自分の気持ちがどうなのか、この気持ちがどういう意味なのか、やっぱり分からない。
この気持ちを、好き、って決めることは…今の私にはできない。
すると優くんは
「陽菜ちゃん、俺の目、見て。」
両手を伸ばし、私の肩を、壊れ物を扱うかのように優しく掴んだ。
頭でいろいろ考えていて、自然と下を向いていた私は、優くんと見つめ合う形になった。
何かを伝えようとしているような、普段の優しい眼差しとは違った、凛々しくて熱い眼差しに
私の心臓はドキドキしていく。
「今、陽菜ちゃんはどんな気持ち?」