キミが好きなのは俺
心臓のドキドキと共に、顔も、体も、だんだん熱を帯びていき、すごく熱い。
「すごく…ドキドキする。」
私は素直に答えた。
きっと、真っ赤になった顔で。
「それってさ…俺のこと、好きってことなんじゃないの?」
優くんの眼差しは、さっきからずっと変わらない。
「違う?」
私の答えを催促するかのように続けた優くん。
優くんに見つめられ、どんどん加速していく私の心臓の音、熱くなっていく顔と体。
でも、だんだん息をするのが、苦しくなってくる…。
「・・・。」
ドキドキするのが、好きってことなら、優くんのことも、健一さんのことも好きだってことになる。
だからと言って、二人に対する気持ちが、同じだとは思わない。
ただ、今の私には、自分の気持ちが分からない。
何が違うのか、どう違うのか。そもそも、どういうものなかが。
だから、ここで聞かれても、今すぐに答えることなんかできないよ…優くん。
しばらく沈黙が続く。